2017年8月5日土曜日

必ず登場するヤリ手の政治家


「経済ニュースの「なぜ?」を読み解く11の転換点 教養としてのバブル熱狂と閉塞感の裏側」:田村賢司氏を読んでいる。氏も経済新聞社の元記者だ。この会社からスピンアウトしたライターの書籍をしばしば目にするが、それだけ視野が広いのか、あるいは不満が多かったのかなどと下賤な目で見てしまうのは聊か、恥ずかしかも。さて、戦後の日本、特に経済政策がどう揺れ動き、こんな財政赤字になったのかは、しっかりと歴史を紐解く必要があり、池上氏ではないが、こうした本がどんどん発行され、国民の反省に活かされると良いなと思っている。兎角、歴史に登場する人物は当時は熱狂的もしくは好意的に国民の支持を受け、ヤリ手の政治家、官僚として名を成していた訳だが、後の世にすればトンデモナイ過ちを犯していた事の方が多い。原発の積極的導入に動いたN首相、そして、公共事業への財政投資活用に動いたI首相、年金や医療制度に大盤振る舞いをしたT首相等だ。後者の三人がこの本にも登場する。但し、米国に敗戦し、半ば占領された日本は常にその顔色を窺い、その圧力を受け、政治・経済を進めなければならかった事実も受け入れざるを得ない事実でもあろう。さて、本は1)バブル経済、2)デフレ、3)人口減少、4)日米経済摩擦、5)日本型経営、6)一極集中、7)財政赤字、8)社会保険料の増大、9)貯蓄から投資へ、10)政治とカネ、11)日韓関係とに分かれる。

今や、GNPは世界3位に没落し、少子・高齢化というビハインドな状況下で、消費税アップ一つも決められない政治が続いている。それを氏は大型減税や財政投資という名の下に無責任に公共事業拡大した結果、国民義務である課税への過剰な嫌悪感を国民自身へと生んでしまったと結論付けている。過去の負債は現世代が負わなくてはならないのが自明の事実。それを先延べして、自画自賛する軍事強化に走る現政権はやはり、オカシイ。そして、それを又、ヤリ手の政治家と煽てるマスコミも又、同罪だ。それをこの本は暗に語っているようにも思えるが如何だろうか。



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