2017年4月4日火曜日

パチンコ業界の闇再び


「果鋭」:黒川博行氏を読んでいる。直木賞受賞以来、生まれ変った?ように、多数の作品が又出版されるようになって嬉しい。だからなのか、一旦死んだ?もしくは、そのシリーズが終了したかの様に思えた主人公たちが次々と再生してきて、楽しい。先日、紹介した「破門」のヤクザの桑原と自称建設コンサルタントの二宮コンビ、そして、今度は「悪果」で滅びたはずの悪徳警官の堀内と伊達が市民として復帰してきた。そして、その悪を展開するのが、パチンゴ業界というから、これを読まない手はないはずだ。以前であれば、山崎豊子といった情報小説の帝王が居たが、今はそんな面倒なことに時間を費やす作家は少ない。唯一、石田衣良氏の「池袋ウエストゲートパーク」位か。だが、あれでは、新聞の一寸した記事をやや拡大した程度。それに比べ、黒川氏の世界はかなりホンモノっぽい。普段は正当に見える表社会の裏を見せる事で、徐々にではあるが、本来は社会のダークヒーローを段々と正義のヒーローに見えてくるから不思議だ。パチンコ業界は、このブログでも何度かギャンブル依存症と並行して、紹介してきている。その時には、超低確率の宝くじのからくりや、こうしたギャンブルと官僚(各種許認可関連の役所、警察諸々)との何とも言えない癒着についても、絶望的に紹介したと思う。故に、黒川氏がそれをより鮮明に劇場化しても、それほどは驚きはしなかったが、逆に何処までが真実の世界なのか?と真偽も含めて読んでしまった。特に、既に電子機器になってしまたパチンコ台の勝率の遠隔操作や、パチンコ玉交換機であるジェットカウンター操作等、その裏手口を知る限りに置いて、ギャンブル依存症に手助けしているのが、公僕である官僚であるとしたら、何とも言えない気分に落ち込むのは私だけだろうか。尤も、黒川氏は金でしか動かない人間全てに厳しく、夢見る事もない。それは又、このグローバル化という名のもとで拝金主義に陥っている現代社会への絶望感が書かせているかもしれないと考えたりしている。



0 件のコメント:

コメントを投稿