2017年4月19日水曜日

BDというモンスターを考える


「「ビッグデータという独裁者: 「便利」とひきかえに「自由」を奪う」:デュガン,マルク,ラベ,クリストフを読んでいる。BD=ビッグデータは恐らく、21世紀の一番の技術開発アイテムだろう。私自身もこれに依存し、これを事業の柱にしている。で、この本を読むと、BDの現状と未来が見えてくる。そして、その未来は暗い。章は17に分かれている。2章はテロリズムとBD。BD無くして、今の様にISは活躍出来なかっただろうという指摘だ。3章はBDが夢見る世界、これは言い換えれば、BDを操作できる、あるいは獲得できるプラットホーム企業の将来。彼らにとって、国家権力程ウザいものはない。4章、プラトンの予言はBDに埋もれる人格の喪失を憂う。5章、ある契約はインターネットでID契約した途端に、丸裸になり、いずれは選挙権さえも取り上がられる恐怖を説く。6章、ブラックボックスの存在とその秘匿性。これはまさにもう一つの最大権力の誕生でもあると。7章、モノのインターネット化。8章、王者たちの夕食会。9章、グーグルに殺されるでは、ネット依存症を懸念する。10章と11章は、0と1の呪いと未来は方程式であるというデジタル神話を恐れ、12章では時間の支配者と題し、グーグル等が秘密裏に開発している未来人間研究を憂う。13章は完全失業者の到来。唯一救済されるかもしれない章が16で自分を取り戻す道、それはなんと悪者を称されているハッカー集団。氏が最後に語る唯一の抜け道は、データ社会から離脱し、感性、直感、混沌とした知能を守り抜く事と結論付けている。だが、それが又、非常に困難である事も示唆している。それは一寸とした便利さを得る為に、膨大な自由を奪われることに、我々が実に無頓着だからでもあるのだから。



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