2017年4月13日木曜日

贈答文化が後押しするもの


日本には慣習として、独特の贈答文化がある。お中元、お歳暮だ。更に最近はこれに父の日、母の日が加わり、誕生日にバレンタインデイにホワイトデイと、商魂逞しい小売業者に煽られている。気は心だと言いながら、ほぼ毎月、何を贈るかで、家人と結構いざこざを起こす。その多くは私の無関心さに根付くものなので、聊か閉口もしているのだが、丁寧に越したことはなく、便りの代替品をして取り組んでいる次第。問題はこの習慣が株やふるさと納税にも反映している点だ。我が家でも家庭用品や食品が届くと、イッキに父親の株の方も上昇するので、NISA&株主優待株を優先して購入しようとしている。しかし、上には上がいるようで、経済新聞を読むと、優待クロス取引なる、決算日前後での株取引の裏技もあるようだ。但し、この株主優待制度は日本特有なようで欧米では数十社に留まるようだ。物を媒体として、コミュニケーションを豊にする独特の贈答文化がこれを後押ししている様なのだ。ふるさと納税も根っこは同じ。住民税の代わりに、ふるさと物品を返礼するシステムで、かなりのお得感もあり、利用する人も急激に増えているようだが、こちらは政府がその過熱ぶりに水を掛けようとしているようで、暫し様子見であろうか。我が家でも掛け声倒れ(要は、私はやらねば、誰もやらない訳で)の状態がここ数年続いている。第一、大量の肉や果物を一度に貰っても、三人家族では食べきれる訳もなく、コストコなどそのボリューム感に圧倒され、二度と行かなくなった経緯もあるからだ。いずれにせよ、個人投資家割合が少なく、預金志向の強いと言われる日本人を如何に株へと感心を持ってもらえるかに、各企業とも四苦八苦しているのが現状なのだろう。物を貰ったり、上げたりが好きな文化こそ、日本人の他人を利する利他的行為の象徴でもあるが、気を読む、気を感じる気難しい日本社会の中では、意外に効率的で手っ取り早いコミュニケーションツールでもあることも確かではある。



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