2016年1月31日日曜日

2016(平成28年).1.31書評

先週の評点:
「限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭」(◎):ジェレミー・リフキン、柴田裕之訳、「親には一人暮らしをさせなさい」(◎):三村麻子氏、「女性と子どもの貧困~社会から孤立した人たちを追った」(◎):樋田 敦子氏、:「墓標なき街」(○):逢坂 剛氏、「真犯人」(◎):翔田寛氏。
ノンフィク3件、小説2件のウェルバランス。
待望の「限界・・」だ。一度このブログでも紹介したものだ。「親・・」は介護ぎりぎりの老親を持つ身として、勇気が貰えそう。「女性・・」は残酷な現状が見える。貧困は教育格差を呼び、最終的には弱者に影響する。小説は久々の逢坂氏だ。だが、以前の様なスピード感がない。先日のSWのハリソン・フォードを観た時の感じと似ている。百舌で引っ張るのはむ無理っぽい。一方、「真犯人」は丁寧な描写が好感もてる。遅咲きの作家だが、今後期待したい。
「刑罰はどのように決まるか: 市民感覚との乖離、不公平の原因」:森 炎氏、「おひとりさまの最期」: 上野千鶴子氏、「冬の光」:篠田節子氏、「 KZ’Deep File 青い真珠は知っている」:藤本 ひとみ氏。
ノンフィク2件、小説2件をチョイス。
刑の問題と、老後の問題を選択。どうだろうか?小説群はいずれも事前評点は高い。篠田氏はしばらく社会問題に特化していたが、さて?藤本ひとみ氏も息の長い作家だ。
私の近況は、年始の挨拶が未だ続いている。こちらもようやくエンジンが掛かりだした所だが、度重なる帰省で疲れも溜まり、ジョギングも怠りがちになって、困惑している状態だ。株安、円高で始まった今年も、少し落ち着きを取り戻して、こちらもホッとしている所。「限界費用ゼロ社会・・」ではないが、成長在りきで全てをうまく回そうとしている事に無理があるのだろう。今あるモノを上手く利用、活用することこそが、良き日本を作る一番の手立てだと思う。まあ、政治家も経済界のお歴々もそれでは、自分たちの顔が立たず、YESとは言わないのだろうが。話は変わるが、歌人も近くの歯医者で歯ぎしりによる歯の劣化を指摘されたらしく、マウスピースを付けて就寝する事になった。夫婦揃って、マウスピースとは情けない話だが、それだけストレスの高い社会に暮らしているという事かもしれない。田舎と侮ってはいけない。むしろ、閉鎖的な僻地こそ、ストレスが高い場合があるからだ。




2016年1月30日土曜日

最新版 刊行「ポストはシェアド経済へ」: 古い羅針盤37章

ポストはシェアド経済へ
古い羅針盤37章

CよりIが肝要
アンチエージングの心得
離職率が減らない好景気とは
多縁という新たな価値観
知性を磨く努力を見る
セロトニンが日本人をダメにする
Aではない希望
会計士は見た!を見た
匿名性に溺れるネット世界
人材と言う視点で見る世界観
温泉は戦争の道具ではない!
葦の脚力を知る
フィンテックは成功するか?
必然と偶然の関係
千二百年の時空を超えて
JAPAN WAYなる必然
青春というまほろば
2016年の課題と展望とは
ポスト資本主義さえも危うい世界
ゲノムという神の手を考える
COPの中の醜い争い
軽老時代の幕開け
イートインなる新たな修羅場
中産階級という仕掛け
無人自動車の行方
日本語のルーツはやはり漢字
共有型経済への移行がトレンドとなる




2016年1月24日日曜日

2016.01.24書評

先週の評点:
「蜷川幸雄の仕事」(○): 山口宏子氏、「秘密の地下世界」(◎):ナショナル ジオグラフィック、「図像学入門 疑問符で読む日本美術」(◎):山本陽子氏、「男こそアンチエイジング」(◎):伊藤和弘氏、「服従」(○):ミシェル ウエルベック,佐藤優訳、「琥珀のまたたき」(-):小川 洋子氏。
ノンフィク4件、小説2件の再び軽めを継承。
小説しかも服従は長編故に、小川氏まで届かず。ノンフィクは「図像・・」が面白い。色々な偶像、詰まり仏像から時代の背景と仏教に関する信仰度合いを逆読みしたりするのだ。如来と菩薩と、その他大勢に、天部や四天王や明王の位置づけが薄っすら理解出来るようになる。仏教に興味のある方は必読。極楽浄土や密教で増える仏像の在り方も面白い。「蜷川・・・」は結局、過去の演劇上演集のようなもの。宮沢エリがここで鍛えられていたとは意外。「服従」はやや読みにくい。但し、じわじわとフランスがイスラム社会に支配されてゆくのが不気味に描かれている。小川氏まで至らず、申し訳ない。
今週のお題:
「限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭」:ジェレミー・リフキン、柴田裕之訳、「親には一人暮らしをさせなさい」:三村麻子氏、「女性と子どもの貧困~社会から孤立した人たちを追った」:樋田 敦子氏、:「墓標なき街」:逢坂 剛氏、「真犯人」:翔田寛氏。
ノンフィク3件、小説2件のウェルバランス。
待望の「限界・・」だ。一度このブログでも紹介したものだ。「親・・」は介護ぎりぎりの老親を持つ身として、勇気が貰えそう。「女性・・」は残酷な現状が見える。貧困は教育格差を呼び、最終的には弱者に影響する。小説は久々の逢坂氏だ。事前書評も高い。期待したい。
さて、私の近況は突然の帰省で休みがなく、生活不規則になり、体調は最悪。それでも、否応なしにビジネスは進めなくてはいけないし、人生の針は進んでゆく。元気なのは、2泊三日のスキー教室を堪能してきた息子。ボーゲンは習得したらしく、誇らしげだ。一度だけ、家族でスキーに入ったことがあるのが、幸いしたか。親族各位へのお土産もしっかり買ってきたので、二重丸かな。まずは、愚息の元気のお余りを貰って、何とかこの寒くなった冬を乗り切りたいを思っている。



2016年1月17日日曜日

2016.01.17書評

先週の評点:
「IoTビジネスモデル革命」(○):小林啓倫氏、「安心してがんと闘うために知っておきたいお金の実際」(○):内田茂樹氏、「限界マンション ―次に来る空き家問題」(◎):米山秀隆氏、「わが心のジェニファー」」(-):浅田次郎氏、「JUSTICE」(-):大門剛明氏。
ノンフィク3件、小説2の軽る目のスタート。
ノンフィクはいずれも秀作だ。特に私自身に興味がある分野を取り上げたからかもしれない。少なくとも、このブログで取り上げた書籍が経済新聞等の書評で後から取り上げられる事もあり、まあ、その意味ではこのブログの存在意義もあるかと、勝手に自画自賛している。一方、小説群には手つかず。その世界に入り込む必要があるハンデイはあるものの、逆のそれだけの魅力ある始めが無いとでも言おうか。
 今週のお題:
「蜷川幸雄の仕事」: 山口宏子氏、「秘密の地下世界」:ナショナル ジオグラフィック、「図像学入門 疑問符で読む日本美術」:山本陽子氏、「男こそアンチエイジング」:伊藤和弘氏、「服従」:ミシェル ウエルベック,佐藤優訳、「琥珀のまたたき」:小川 洋子氏。
ノンフィク4件、小説2件の再び軽めを継承。
少し、演劇にも触れたいという事で、蜷川さんの世界を見て、地下室の雑学を仕入れ、更には難解な日本美術にも触れ、最後はアンチエイジングで男を磨くという算段。
小説は例のイスラムによる欧州制覇を描いた「服従」と文章の名手小川氏の作品も選択。いずれも経済新聞もしくは業界紙で書評が載っていたものだ。アマゾンの事前書評も高い。
 さて、私の近況は実家の父親の症状が益々悪化し、再度帰省することに。その合間に、愚息はスキー教室合宿をこなす予定。老いと若さのコントラストに、偶に私自身めまいを感じる時もある。人間は必ず死ぬ運命から逃れられないが、身内の不幸は心をより暗くするものだ。さらに、追い打ちが掛かっているのは、世界経済の減速。だが、こればかりは如何ともし難い。嵐が去るのをじっと待つしかないのだろう。寒さも冬本番になり、身体を縮こまらせがちだが、何とか前を向いて歩きたいものだ。

2016年1月10日日曜日

2016.1.10書評

先週の評点:
「BE KOBE 震災から20年、できたこと、できなかったこと」(○):BE KOBEプロジェクト、「10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか」(◎):ジェンセン,フランシス、 ナット,エイミー・エリス、「慶應義塾大学病院の医師100人と学ぶ病気の予習帳」(△):塚崎 朝子氏、「現代乳酸菌科学: 未病・予防医学への挑戦」(○):杉山政則氏、「ロゴスの市」(◎):乙川優三郎氏、「ギブ・ミー・ア・チャンス」:荻原浩氏(-)、「マイストーリー 私の物語」(-):林真理子氏。
しっかり読んだもの、時間不足で読めなかったもの、傍から読む気力の生じなかったもの、要は正月休みとは言え、帰省先に多くの本を持ち込むのは不可能だし、帰省なりの用事が優先される。考えれば2実家を渡り歩くだけでも、延べ丸3日間は掛かり、とても思い通りには読めなかったのが実情だ。でも、その中でも、良書は抑えた積りで◎となっている。是非手に取って頂きたい。
今週のお題:
「IoTビジネスモデル革命」:小林啓倫氏、「安心してがんと闘うために知っておきたいお金の実際」:内田茂樹氏、「限界マンション ―次に来る空き家問題」:米山秀隆氏、「わが心のジェニファー」」:浅田次郎氏、「JUSTICE」:大門剛明氏。
ノンフィク3件、小説2の軽る目のスタート。
「IOT・・」は今や、毎日新聞紙上を賑わすが、纏めたものは意外に少ない。参考にしたい。「・・がん・・」も1/3の死因であるがんの家計的考察は現実的だ。「限界マンション・・」も最近の偽証事件に併せて気になるの読みたい。小説群は実家にあった「わが心・・」だが、やはり評判低い。前回の作品も低調だ。但し、アマゾン社長曰く、評点が3.5位が一番売れるらしいので、世の中は皮肉だ。
さて、私の近況は怒涛の帰省旅行を無難に済ませ、会社の正月行事も何とか終わったと思いきや、世界経済の崩れで手持ちの外貨預金がとんでもないことになって、暗い週末になってしまった。家なき子は手持ち預金では不安なので、何とかファイナンシャル努力をしたいと思っては居るが、この十数年間の結論から言えば、何もしない方がベターかと。既に二足の草鞋を履く立場故に、さらに金融まで頭を割く余力は残っていないし、辛い所だ。老後には少なくとも1億円必要だと煽る金融機関の宣伝は、人々を悩ませ、不安にさせる。いい加減にして欲しいものだ。最近はとても無理だろうと、3~4千万円だとトーンダウンしてきているが、それさえも難しい。彼らは結局は法外な手数料収入しか頭になく、それにより資産が確実に値減りする顧客目線は無い事を我々は認知すべきだろう。



2016年1月3日日曜日

2015年書評評点総合まとめ

 年明け早々、みなさんの読書熱を刺激しようと頑張っています。さて、恒例の年間纏めです。前半、後半で選ばれた中から、ベスト3を選びます。
 
●ノンフィク部門
 前半
「大人になって読む経済学の教科書」(◎): 江口匡太氏,
「気候カジノ」(◎): ウィリアム・ノードハウス、 藤﨑香里訳、
「アウシュヴィッツを志願した男」(◎):小林 公二訳
 後半
「科学・技術と社会倫理」(◎):山脇直司氏、
「ネオ・チャイナ:富、真実、心のよりどころを求める13億人の野望」(◎):エヴァン・オズノス氏、
「脱出老人: フィリピン移住に最後の人生を賭ける日本人たち」:水谷竹秀氏
「人体600万年史(上):科学が明かす進化・健康・疾病」(◎):ダニエル・E・ リーバーマン氏、
「AIは「心」を持てるのか」(◎):ジョージ・ザルカダキス氏、長尾 高弘訳、
「空海」(◎):高村薫氏
●小説部門
 前半
「壊れた自転車でぼくはゆく」(◎):市川拓司氏、
「悪い恋人」(◎):井上荒野氏、
「田園発 港行き自転車 (上下)」(◎):宮本 輝氏

 後半
「エピローグ」(◎):円城塔氏、
「我が家のヒミツ」(◎):奥田 英朗氏、
「霧 ウラル」(◎):桜木紫乃氏、

こうしてみると、後半の方が競争率高かった気がします。
さて、ベスト3は以下の通りです。
●ノンフィク部門
「気候カジノ」(◎): ウィリアム・ノードハウス、 藤﨑香里訳 
「人体600万年史(上):科学が明かす進化・健康・疾病」(◎):ダニエル・E・ リーバーマン氏、塩原通緒訳
「空海」(◎):高村薫氏
●小説部門
「壊れた自転車でぼくはゆく」(◎):市川拓司氏、
「エピローグ」(◎):円城塔氏、
「我が家のヒミツ」(◎):奥田 英朗氏、

 いずれも、環境、医学、宗教にちなんだフィクションものと、お涙頂戴なる小説が最終選択として残った。それは私自身の主体的好みに依存しているので、誠に申し訳なく思っています。それにしても、やはり本の力は凄い。今年も頑張って読んで、結果を皆さんに報告してゆきます。


2016年1月2日土曜日

2015年後半書評まとめ

 恒例の唯我独尊、僭越重畳、批判覚悟の上に、後半の◎を列記し、その中から後半ベスト3を選択した。分野はノンフィク、フィクに大別した。
●ノンフィク部門
  「世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠」(◎):ジョセフ・E・スティグリッツ、峯村利哉、「航空機のテクノロジー」(◎):ムック「ネアンデルタール人は私たちと交配した」(◎):ペーボ・スヴァンテ、「大転換――新しいエネルギー経済のかたち」(◎): レスター・R.ブラウン、 ジャネット・ラーセン、「科学・技術と社会倫理」(◎):山脇直司氏。
「秘島図鑑」(◎)「“ひとり出版社”という働きかた」(◎):西山雅子氏、「ネオ・チャイナ:富、真実、心のよりどころを求める13億人の野望」(◎):エヴァン・オズノス、 笠井 亮平、「2050年 超高齢社会のコミュニティ構想」(◎):若林 靖永氏他、「日本の最も美しい名建築」(◎):田中 禎彦氏他、「厳選!デザインマンホール大図鑑」(◎):カラーマンホール研究会、「感じる言葉 オノマトペ」(◎)「この一冊でまるごとわかる!人工知能ビジネス」(◎)、「異常気象の疑問を解く!」(◎)、「私たちと公共経済」(◎):寺井 公氏他、「脱出老人: フィリピン移住に最後の人生を賭ける日本人たち」(◎)「人体600万年史(上):科学が明かす進化・健康・疾病」(◎):ダニエル・E・ リーバーマン、塩原 通緒,「 人のアブラはなぜ嫌われるのか -脂質「コレステロール・中性脂肪など」の正しい科学」(◎):近藤 和雄氏、「名画の謎を解き明かす アトリビュート・シンボル図鑑」(◎):平松洋氏、
「18 きっぷ」(◎):朝井リョウ、朝日新聞社、「尾形光琳: 「琳派」の立役者」(◎):河野 元昭氏、「世界の地下鉄 ビジュアルガイドブック」(◎):日本地下鉄協会:、「ついに到着! 冥王星 太陽系探査の最前線」(◎):「人体600万年史(下):科学が明かす進化・健康・疾病」(◎):ダニエル・E・ リーバーマン、塩原通緒訳、「私的読食録」(◎):角田光代、堀江敏幸、「AIは「心」を持てるのか」(◎):ジョージ・ザルカダキス、長尾 高弘訳、「くらべてわかる世界の美しい美術と建築」(◎):五十嵐太郎氏、「こころの健康診断」(◎): (ニュートンムック Newton別冊)仮屋暢聡氏、「会計士は見た!」(◎):前川修満氏、「確実に速くなる ランニングの科学」(◎):鈴木清和氏、「最後の楽園の生きものたち:ホットスポット 絶滅か生存か」(◎):NHKホットスポット制作班、「マテリアル革命」(◎):ムック、「空海」(◎):高村薫氏、「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(◎): 斉藤健仁氏、「図説 日本語の歴史」(◎):今野真二氏、「光と色のサイエンス」(◎):ムック
●小説部門
 「決壊(上)(下)」(◎):平野 啓一郎氏、「校長、お電話です!」(◎):佐川 光晴氏。「声」(◎):アーナルデュル・インドリダソン、柳沢 由実子訳、「日々の光」(◎):ルービン,ジェイ、「エピローグ」(◎):円城塔氏、「我が家のヒミツ」(◎):奥田 英朗氏、「スキン・コレクター」(◎):ディーヴァー,ジェフリー、斉藤健仁氏、「霧 ウラル」(◎):桜木紫乃氏、「95」(◎):早見和真氏。
 
 やはり、小説はその世界へ入る必要があり、時間も掛かり、評価も同業者の目という事で厳しく査定されがちだ。申し訳ない。又、知性アップを意図しているので、ノンフィク書籍が増えている事も影響している。

 さて、ベスト3は以下の通りである。
●ノンフィク部門
 「科学・技術と社会倫理」:山脇直司氏。「ネオ・チャイナ:富、真実、心のよりどころを求める13億人の野望」:エヴァン・オズノス、「脱出老人: フィリピン移住に最後の人生を賭ける日本人たち」:水谷竹秀氏、(「人体600万年史(上)(下):科学が明かす進化・健康・疾病」:ダニエル・E・ リーバーマン、「AIは「心」を持てるのか」:ジョージ・ザルカダキス、長尾 高弘訳、「空海」:高村薫氏。
 3テーマに絞れず、申し訳ない。どの書籍の捨てがたい。
 山脇氏の知性への言及、ネオチャイナで見る中国人の素顔、脱出老人にみる日本人の貧困さ、人体600万年史の視点の面白さ、AIの未来、そして、宗教の在り方。どれも是非読んで欲しいテーマ。
●小説部門
「エピローグ」:円城塔氏、「我が家のヒミツ」:奥田 英朗氏、斉藤健仁氏、「霧 ウラル」:桜木紫乃氏。
 頑張って読んだ長編は外した。その分、短編集の奥田氏を選択。桜木氏の情念ある作品と奥田氏の優しくほろ苦い中年視線は捨てがたい。円城氏のこの作品は見事だが、それ以外の作品がイマイチなのが気にかかる。