2015年11月29日日曜日

2015.11.29書評

先週の評点:
「AIは「心」を持てるのか」(◎):ジョージ・ザルカダキス、長尾 高弘訳、「くらべてわかる世界の美しい美術と建築」(◎):五十嵐太郎氏、「こころの健康診断」(◎): (ニュートンムック Newton別冊)仮屋暢聡氏、「 猫踏んぢゃった俳句」(○):村松友視氏、「朝ドラの55年―全93作品完全保存版」(○): NHK出版、「シャッフル航法」(○):円城搭氏、「レールの向こう」(-):大城立裕氏。
 ノンフィクはどれも逸材。「比べて・・」も良くぞ、ここまで編集したと思うほど、文明を追いかけている。「猫・・」は名だたる文豪の人生履歴の傍文が付記されていて、面白い。こちらを主題にした方が売れそうだが、少し赤裸過ぎるか。「朝どら・・」は愚息が熱中して観ていたでの高評価とした。本中には名だたる脚本家が登場するが、意外に皆さん中年女性が多い。人生経験豊富でないと、良い脚本も書けないのかも。二女がこの道を目指しているが、果たしてそこまで人生経験は無いので、大丈夫かな?と思ったりした。「シャッフル・・」は短編集だったので、先日の「プロローグ」よりはインパクトに欠けたと思う。やはり、SFにはクリアな頭脳で立ち向かわないと、光景が頭に浮かばない欠点があるかも。
今週のお題:
「多縁社会」: 篠原 聡子氏、「東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか」:最相葉月、「スキン・コレクター」:ディーヴァー,ジェフリー、「繭」:青山七恵氏。
ノンフィク2、小説2のバランス。連休の多かった先週に比べると、少ないか。師走も迫っていて、公私ともども忙しい時期だ。本など読んでいられないと言わずに、暫しお付き合いを。「多縁・・」は高齢化社会でのコミュニテイの在り方を、「生涯・・」はノーベル賞受賞者を中心とした講演会のまとめ、「スキン・・」は例の「ボーンズ・コレクター」のシリーズものだ。長文故に読み切れるかどうか。「繭」は経済新聞の書評点が高かった作品。
私の概況は師走に先駆けた役員会対応や設備安全祈願祭等々で何かしら忙しい。私的にはクリスマスプレゼントの準備や帰省準備でこれまた、忙しい。毎日テレビで観る都会のクリスマス準備風景は家人や愚息には刺激的らしく、何処かで上京もしなければならないだろうし、はてさて、そんな事をやっている時か?と自問自答しながらも、しっかりと時は経ってゆく昨今である。この時期は「ぐりとぐら」の12か月絵本を思い出す。12月無事に終われば、全て良し、と。


2015年11月22日日曜日

2015.11.22書評

先週の評点:
「人体600万年史(下):科学が明かす進化・健康・疾病」(◎):ダニエル・E・ リーバーマン、塩原通緒訳、「ハウス・オブ・デット」(△):アティフ・ミアン、アミール・サフィ、「私的読食録」(◎):角田光代、堀江敏幸、「避難の科学 気象災害から命を守る」(○):古川 武彦氏、「ルパンの娘」(○):横関 大氏、「我が家のヒミツ」(◎):奥田 英朗氏、「あの家に暮らす四人の女」(○):三浦しをん氏。
「人体・・」は先日の下巻で予想通りの良作だ。是非読んでいただきたい。「ハウス・・」は最新版の家庭財政のお話だが、米国事情故に日本人にはどうかと思う。「私的・・」は私が上手いと評価している両作家による書評まとめだったが、流石だ。書評も上手だ。早く自作を書いてほしいと思う。「避難・・」はサバイバル本としては良作。但し、IT時代だから、スマホ利用の仕方とか加えた方がより現実的か。尤も、スマホが使える環境にあるというのが前提だが。小説3冊は事前評価4・5の良作揃い故に、どれも素晴らしい。
今週のお題:
「AIは「心」を持てるのか」:ジョージ・ザルカダキス、長尾 高弘訳、「くらべてわかる世界の美しい美術と建築」:五十嵐太郎氏、「こころの健康診断」: (ニュートンムック Newton別冊)仮屋暢聡氏、「 猫踏んぢゃった俳句」:村松友視氏、「朝ドラの55年―全93作品完全保存版」: NHK出版、「シャッフル航法」:円城搭氏、「レールの向こう」:大城立裕氏。
ノンフィク3冊、小説+エッセーで3冊のウェルバランスか。AIは何度もこのブログで取り上げているネタ。意外にネタ切れしないネタ。建築と美術は切っても切り離せない関係。イラストレーターとしての知見を磨くために見ようかと。Newtonさんには知性の積み上げに協力して貰っている。こころの健康診断も実は結構進んでいる。読んで紹介してみたい。「シャッフル・・」は例の円城氏だ。これは比較的短いSF故に、読み切れるかと。事前書評も高い。その他2冊は意外に事前書評点低かった。残念。最近はこの評点低いと読む気がしなくなっている。選択眼を磨いている積りでもまだまだかな。
 私の近況は勤労感謝休日も控え、溜まった疲れと仕事をゆっくりと片付け、読書にも勤しもうとの魂胆。それにしても、気候の移り変わりは早い。雨また晴れ。寒い日があれば、一転温かくなり、健康維持が難しいと実感。それでも、意地になってジョギングは継続。雨や出張で走れなかった場合は、休日に倍返しで何とか帳尻を付けている。無理してるとは思うけど、負の連鎖に入らないための処方と当面は頑張る積り。ノロ騒ぎの愚息は随分と痩せてスリムになった。口は減らないのでまず安心。家人は当僻地の住み難さを強調するが、それもあと数年だろう。そんな諦観が家族皆には蔓延している。



2015年11月15日日曜日

2015.11.15書評

先週の評点:
「ルポ コールセンター 過剰サービス労働の現場から」(△):仲村和代氏、「ついに到着! 冥王星 太陽系探査の最前線」(◎):、「エピローグ」(◎):円城塔氏、「メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官」(-):川瀬七緒氏、「自画像」(○):朝比奈あすか氏。
「ルポセンター・・」はもう少し掘り下げた報道姿勢が欲しい。最初から弱者的視線でコールセンターを見ている感触がある。日本の高品質を支えてきた良い面もみなくては意味がない。「冥王星・・」は夢があると思う。元気が出る。「エピローグ」はマニアックだが凄い本だ。空間を情報集積度で輪切りにしてゆく過程は物理的だし、今風でもある。データで何事も置換される現代への警鐘にも受け止めた。「自画像」はとっつきにくいが、徐々に後半恐怖が忍び寄る迫力を持つ。失礼だが、女性特有の世界をドロドロとしっかりと書き上げていると思う。男として読むには勇気が居るのだが。川瀬氏のこの作品はやはり主人公の色気の無さに、腰が引けてしまう。何とかならないものか。
今週のお題:
「人体600万年史(下):科学が明かす進化・健康・疾病」:ダニエル・E・ リーバーマン、塩原通緒訳、「ハウス・オブ・デット」:アティフ・ミアン、アミール・サフィ、「私的読食録」:角田光代、堀江敏幸、「避難の科学 気象災害から命を守る」:古川 武彦氏、「ルパンの娘」:横関 大氏、「我が家のヒミツ」:奥田 英朗氏、「あの家に暮らす四人の女」:三浦しをん氏。
「人体・・」は先日の下巻だ。楽しみだ。「ハウス・・」は最新版の家庭財政のお話。「私的・・」は私が上手いと評価している両作家による書評まとめだ。角田氏は猫かぶれになっているし、堀江氏は相変わらずの寡作だし、自分の作品書いてほしいなあとは読者視線。「避難・・」はサバイバル本だと理解。小説3冊は事前評価4・5の良作揃い。
少し本のボリューム多いのは、休暇を1日頂いたからだが、愚息はノロウイルスに罹ったか、吐き気と下痢で苦しんでいる。どうもクラブ活動と期末試験のサボタージュ行為にも見えるが、身体の拒絶反応は確かなようだ。困ったものだ。
確かに、気候も急に冷え込み、雨も多い、憂鬱な日々が続いている。家人は急遽マスクと消毒薬を大量に買い込んで防衛体制を敷きだしたが、感染は人の常。基礎体力で凌ぐしかないだろう。
先週は懐かしい同僚(台湾人)と会食する機会有ったが、元気そうだった。米国、中国、日本と駆け回ってビジネス展開している。私が歳を取ったと愚痴ったら、そう考えるのがダメと諭された。確かにそうだろう。気は心。気力充実で何とか、やりくりしたいものだ。

2015年11月8日日曜日

2015.11.08書評

先週の評点:
「尾形光琳: 「琳派」の立役者」(◎):河野 元昭氏、「世界の地下鉄 ビジュアルガイドブック」(◎):日本地下鉄協会、「わが闘争 父の死」(△):カール オーヴェ クナウスゴール氏、岡本健志訳、「失恋天国」(△):瀧羽麻子氏、「MとΣ」(△): 内村薫風氏。
ガイドブックに近いノンフィク2冊は良書だ。ビジュアルに勝るものはないのかも。その点、小説群が分が悪い。静かに自分の頭で光景を創造しながら読み下す必要があり、特に翻訳物は実際の光景が描き難く、その分ハンデイを背負っているとも言えるのかも。その意味からすると、仮名文字で書かれた日本作品の英訳版等で海外評価されるのは、結構しんどいことなのかもとも感じた次第。いずれにせよ、各小説群の私の評価は低かった。悪しからず。
今週のお題:
「ルポ コールセンター 過剰サービス労働の現場から」:仲村和代氏、「ついに到着! 冥王星 太陽系探査の最前線」:、「エピローグ」:円城塔氏、「メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官」:川瀬七緒氏、「自画像」:朝比奈あすか氏。
ノンフィク2、小説3のやや小説寄りか。「エピローグ」は業界雑誌で高い評点を得ていた。川瀬氏の捜査官は3作目?自画像も評点高い。期待しよう。
 私の近況は週頭に休み(文化の日)が入り、多少リラックスか。最近は5日間勤務がきつくなりつつある。早朝ジョギングは続けているが、これも結構な負担かも。幸い、腰痛も膝痛も起こさず、継続出来ている。愚息関連では、文化祭シーズン。そう言えば、愚息は先日初めて、試合に出場出来たらしく、初シュートを決めたらしい。まあ、スポーツには力は入れない宣言をしているのが、早朝と夕刻に練習しているのだから、多少の成果があってもおかしくはないはず。たいして嬉しそうにしないのは、照れ隠しかもしれない。それにしても年がら年じゅう練習漬け。あれではクラブ活動が嫌になるだろうなあと家人に言うと、当たり前だ!と一蹴された。一番、成長が著しく、心身とも変動の大きな年齢。こんなスポーツ漬けが一番無難な教育方法かとも感じている。何事も我慢と忍耐が必要。それに基礎体力だ。クラブ活動はそれを鍛えるには最適な方法なのかもしれない。それにしても、顧問役の先生たちも大変だ。彼らも年がら年じゅう、子供たちの為に時間を費やしてくれている。申し訳ない気持ちで一杯になる。世の先生方、本当にありがとうございます。






2015年11月1日日曜日

2015年11月1日書評

先週の評点
「医学の近代史―苦闘の道のりをたどる」(△):森岡 恭彦氏, 「老後破産:長寿という悪夢」(△):10NHKスペシャル取材班、「18 きっぷ」(◎):朝井リョウ、朝日新聞社、「犬の掟」(○):佐々木譲氏、「虚栄」(△):久坂部羊氏。
 「18きっぷ」だけが高得点になった。皆、明るい。信じる道をひた走ってる感じだ。流石に愚息も何人かを知っていた。父親よりは近い存在なのだろう。そう言えば、息子の最近のお気に入りの歌手はセカオワだ。肩の力が抜けているところが良いらしい。その他はどうも心に響かなかった。小説の大作群も読み出しが進まない。スピード感が不足しているのか。あるいは、長編だからという甘えがあるのだろうか。最初の1ページが勝負。そんな気概が欲しい。自戒を含めて、そう感じた。
但し、佐々木氏の刑事ものは最後まで読ませる力は流石。但し、犯人設定に意外性がある分、無理があるような気もする。
今週のお題:
「尾形光琳: 「琳派」の立役者」:河野 元昭氏、「世界の地下鉄 ビジュアルガイドブック」:日本地下鉄協会、「わが闘争 父の死」:カール オーヴェ クナウスゴール氏、岡本健志訳、「失恋天国」:瀧羽麻子氏、「MとΣ」: 内村薫風氏。
 ビジュアルが多くなった。小説群は翻訳ものの「わが闘争」が大作だ。読み切れるかどうか。
 私の近況は大きな変わりがないが、気候の激しい乱高下で風邪を引いたり、治ったりを繰り返している。思うようにならないのは、本の売り上げとイラストだが、これは如何ともし難く、書き描くのみと居直っている。愚息の方がクラブ活動の方がさっぱりだが、にょきにょきと背が伸び、少なくとも来年中には、私を抜きそうな勢いだ。高齢化社会とは逆に言えば、子供たちがマイノリテイになる事であり、まさに黄金の卵扱いをこれからされるのか否か?老いも若きも苦しい世の中になりそうな世相ではあるのだが。