2014年3月28日金曜日

先週の書評2014・3・26

 少し、遅れちゃいました。理由は自宅のVAIO不調。最新のWINDOWSとその他の相性最悪で、動かないし、遅いし、と、言い訳から始めて申し訳ない。
先週のお題。
 「コーヒー おいしさの方程式」:田口 護氏(△)、 旦部 幸博氏、「穴 」:小山田 浩子氏(△)、「熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録」:井川 意高氏(×)、「日暮れまでに」:マイケル・カニンガム(〇)、 馬籠 清子訳、「ローラの炎」:長野 慶太氏(〇)。
 
 コーヒーはそのものズバリの説明で無かったので、、家人評価は×。小山田氏は気色悪いだけの印象。途中で投げ出した。井川氏も同じ。20~30億のカジノチャレンジを麻薬の様だったとゴーストライターに書かせて、少しでも印税稼ごうとしているなら、人物的にも×。カニンガム氏は有名な
恋愛小説家。ベニスに死すに近い退廃性の漂った小説。長野氏はこの前作が、確か国際空港でのトリック犯罪で経済新聞大賞を獲得したはず。流石、海外事情に詳しい。但し、日本人にこの米国のローカルな人種問題が共鳴するかと言えば疑問。
 さて、今週のお題:
「象の墓場」: 楡 周平氏、 「零戦」:神立尚紀氏、 「検証 福島原発事故・記者会見3――欺瞞の連鎖」: 木野 龍逸氏、「 ショパンを嗜む」: 平野 啓一郎氏。
 像の墓場は印画紙からデジタル時代への移行期を小説のテーマにしている。零戦は今、流行の軍国主義への検証として実際の飛行士たちの実像に迫ってみたい。福島原発はやはり、メデイアの格好の餌。内容一読したが、う~ん、取材拒否に対する不満ばかりが羅列されていて、どうかな?平野氏はショパン好きなのが分かった。うん。
 やはり、本は良い。色々な人の色々な側面が見えて良い。書評の酷評しているように、自己顕示的なモノもある一方、事実を多くの人と分かち合いたいをいう思いで真剣に描かれているモノもある。本も個性だとつくづく思う。
 この書評が皆さんの少しでも役立つのなら、筆者冥利に尽きるのだが。

2014年3月17日月曜日

先週の書評2014・3・16

先週のお題。
「ラフ・アンド・タフ」: 馳 星周氏(△)、「Qrosの女」: 誉田 哲也氏(△)、「 情動」: 新津きよみ氏(○)、「 突破する教育--世界の現場から、日本へのヒント 」:池上 彰氏(◎)、 増田 ユリヤ氏 、「ルポ MOOC革命--無料オンライン授業の衝撃」: 金成 隆一氏(◎)。
最近、ルポや教養関係の本を好んで読むので、小説側には厳しい評価になっている。だが、これで売り物かと言える作品が多いなあ。
 今週のお題。
 「コーヒー おいしさの方程式」:田口 護氏、 旦部 幸博氏、「穴 」:小山田 浩子氏、「熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録」:井川 意高氏、「日暮れまでに」:マイケル・カニンガム、 馬籠 清子訳、「ローラの炎」:長野 慶太氏。
 コーヒービジネスはこのブログでも掲載したが、そのものの教養本。穴は今年の芥川賞作品。う~ん、少し読んだが、気色の悪い本。「熔ける・・」はゴーストライター作品だろうなあと勘繰れる。これで借金返す積もりなら読者をバカにしている内容。「日暮れまで」を主体に読んでいるけど、エロ本に近いなあ。気怠くて、休日には向いているかも。ローラの炎が前評判良し。この著者の見識の高さは日経好みだろうなあと思っちゃう。
 さて、筆者は北陸の辺りまで先週は出張に出掛けて、些か疲弊気味。向こうは一山超えると、雪景色が消えたり現れたりで、忙しい。此処でも田舎のヤンキーと地方出身のエリートたちの争いを見ることに。家人、曰く、あんたも同じよ!と一蹴された。確かに、都会の人は田舎を下に見る風潮がある。大都会に住んでいる大半は昔田舎に住んでいた人たちなんだよね。忘れちゃダメだよね、田舎の事。
 機能分離は大きな社会になればなるほど、必要な事だが、心が離れてしまうとそれまでだ。原子力発電の場所が離れているからといって、無関心だった都会人。先日の都知事選ではその議論にはならなかったが、世論調査では大半が福島第一原発の成り行きを不安視しているし、東電に対して信用は皆無だろう。他の電力会社も地震想定レベルも震災前と同じで申請し、原子力委員会の怒りを買っている。変わらない体質、目の前の利益だけを考える喉元過ぎればの日本人気質。忘れてはいけないことは、絶対ある。そう思うが、如何だろうか。


 

2014年3月10日月曜日

先週の書評2014・3・09

先週のお題。
 「原罪」 遠藤武氏(◎)、「デビル・イン・ヘブン」 河合莞爾氏(△)、「破門」 黒川 博行氏(◎)。
原罪は好みではないし、時空の取り扱いがもう一つかなあ。でも戦時中のことまで織り交ぜてあり、力作なんだと思う。デビルも未来社会を書いているが、もう一つか。カジノを中心に書きたかったのだろうけど。破門は粛々と時間を辿りながら、しかも一人の主人公で描き続けてくれるので読み易いし、感情移入もし易い。結末は少しほろ苦いが、筆者もヤクザをヒーローにしたい訳でもないだろうから良しとしたい。
 今週のお題。
「ラフ・アンド・タフ」: 馳 星周氏、「Qrosの女」: 誉田 哲也氏、「 情動」: 新津きよみ氏、「 突破する教育――世界の現場から、日本へのヒント 」:池上 彰氏、 増田 ユリヤ氏 、「ルポ MOOC革命――無料オンライン授業の衝撃」: 金成 隆一氏。
 情動は随分と古い小説。でも、相変わらず上手だ。馳氏の前評判良さそう。出張にでも持ってゆくかな。 誉田氏は売れっ子作家。でも、出だしでツマづいて手が出ない。どうしよう。
 残り二冊は教養本。突破する教育はフランスや米国、スウェーデンの教育現場の実情が記されている。いじめはどこの国にもあるという事実。FACEBOOKがそれに利用されている背景。そして、日本の様に単一民族ではなく、且つ貧富の差も多い中でのいじめは克服が難しそうだ。後は、どの国も日本の学校では触れない政治やエネルギー問題等について、積極的に取り扱い(これで教師も勉強する)社会人としての最低限の教養を身に付かせる役に立たせている。池上氏は東工大でもカルキュラムを組んで、理系学生の教養アップに努力したり、TVと言うマスメデアで愚かな我々大衆への歴史認識について教授したり、積極的だ。NHKに居て、不毛な日本の教育現場に疑問と不安を感じていればこその行動だろう。尊敬に値する行動だと思う。もう一つ、今話題のムークである。このブログでも以前紹介した。(弊著:古い羅針盤「よろずの神とポケモンの強さ」
MOOC(ムーク)をご存じか?
 人間にはいくつかの自由と権利があるが、その中でも教育は重要な項目だ。貧困ゆえ、新興国故、は理由にならない。その意味では英語とインターネットが使えれば、世界一流の大学教育を誰でも受けることが出来るシステムは画期的だ。
 今、政府は閉塞的な教育委員会の構図を変えようと、その長の任命権を政治家に戻そうとしている。それはそれで評価される。左翼的な思想にどうしても偏りがちだった日本の教育会も変革すべきだ。だが、それが右翼的発想であってはならず、未来ある子供たちに、最高で最大の教育機会を提供し、将来の我が国の未来を託す位の気概が欲しい。
 そのためには、このような海外の調査や他の組織を活用した教育の自由化がもっと叫ばれてもよいのだろうと思うが、如何だろうか。

2014年3月4日火曜日

少し息抜きの小説と紅茶でも如何か?

先週のお題。
「教養としての冤罪論」: 森 炎氏(◎)、「滅亡へのカウントダウン(上)(下): 人口大爆発とわれわれの未来」: アラン ワイズマン(◎)、Alan Weisman、 鬼澤 忍訳、「教授と少女と錬金術師」: 金城 孝祐氏(-)。
 滅亡へのカウントダウンは圧巻でした。凄い!ジャーナリストはこうあるべきと思いました。これを我々はどう受けるべきか。娘たちは4人、2人、2人の子沢山。う~ん、平均すると現状維持。許していただくか。金城氏は読めなかった。森氏は週刊ダイアモンドにも書評載っていました。
今週のお題。
少し、筆者お疲れなので、小説と家人の家造りに協力?
「原罪」 遠藤武氏、「デビル・イン・ヘブン」 河合莞爾氏、「破門」 黒川 博行氏、「ミニチュア雑貨を上手に飾るテクニック100 (私のカントリー別冊)」 主婦と生活社 、「決定版 手軽におしゃれ インテリアプランツ (今日から使えるシリーズ)」 グリーン・ギャラリー・ガーデンズ、 講談社。
今週は奇しくも、小説ばかりになったけど、黒川氏は相変わらず、面白い。前回の骨董品テーマよりはヤクザがらみの桑原・二宮コンビが楽しい。上手いなあ、セリフ使い。「原罪」も中々だ。良い小説は気持ちも楽しくなる。先週は天気も良くなかったし、人事発表もあり、読んだ本は硬く、暗いテーマ?だったので、正直辛かった。偶には息抜きも良いだろうと思う。
 そう言えば、若い頃、芥川賞をとった30代の小説家がようやく、読者に向った物語が描けるようになったと経済新聞で述べていた。その意味では黒川氏は老練の手管で読者を笑わせ、、喜ばしてくれる有り難い作家だ。人は日によって、あるいは状況によって、心の在り方も違うし、感じ方も違う。出来得れば、疲れた時の本と、元気な時の本は仕訳したいものだ。だからこそ、昔は蔵書を貯め込んでいたが、40代過ぎて転勤に次ぐ転勤で、それも叶わず、書籍は二束三文で売りさばき、本人は図書館通いへと変貌してしまった。
 今、流行の電子書籍をもう一度買い込み、自分なりの図書館を再生するのも一考かもしれない。読む&描く、出来ればこの上手なサイクルを回しながら、残りの人生を謳歌したいと思っている。